完全な被害者なのに修理金額が僅かしか出ないときの対処

実作業

 ある日の事です。
当社のお客様の一人から電話で以下のような問い合わせがありました。

「車をあてられたのだが車が古いので新車の一割しか出ないと相手損保に言われた。そんな金額ではとても直りきらないし買換えることもできない・・・こういうものなのか?何とかならないだろうか?」



これはよくある話で損保は車種ごとに時価額を設定しており時価額以上の修理金額は賠償しない・・・全損という扱いです。
「基本的には時価額か修理費のどちらか安い方が適用されますが・・・相手に対物超過は無いんですか?」
「対物超過?なにそれ?」
「相手に対物超過特約があれば時価額プラス50万(損保によって違いあり)くらいまで修理費がでますよ。確認してみてはいかがでしょうか?」
「そんなの工場がしてくれるものではないのか?」
詳しく事情を聞くと家の前で事故があり弾みで自宅の車庫に車が突っ込んできて車庫も車も壊れてしまった。
そしてよく分からないうちに損保の提携工場が車を引きあげることになったという。
で、こういう話になり更には自宅の修理も納得いくものではなくハラワタが煮えくり返っているという事だ。
とりあえずその工場に連絡をつけて、もともと当社のお客様なので当社で対応したいと打診すると快く承諾してもらえたので早速車両を引き上げてきた。
損保に連絡入れて事情を聞いていくとどうやら対物超過はあるようだ。
ただ今回は車の修理だけではなく車庫や門の修理もうまく話が進んでないようなのでこちらの対策も必要だと感じたが当社の手には負えなさそうな気がした。
で・・・頭に浮かんだのが懇意にしているプロ代理店さんだ。
この人もプロの知識とノウハウを以ってお客様の助けとなることを生きがいと感じている。
事情を話して説明するとこの手の段取りも手馴れているようだ。
代理店さんの顧客ではないが報酬を払って当社の代わりに動いてもらうことにした。
結果、見逃されていた門のひび割れやガレージの修繕費も認定され超過特約も使えて車両の修理も完了。
ハラワタが煮えくり返っていたお客様の顔をホクホク顔に変えることに成功した。
自分の仕事が事故解決の枠組みのひとつなのだと強く感じた一件でした。

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