見積について グレーゾーン③

自動車鈑金塗装

それではグレーゾーン②で書いたようなグレーゾーンかそうでないかの見分け方は何故広まってないのか?
私なりの見解を言わせてもらうと・・・

「主張しない権利は守られない」

と言う暗黙のルールがあるように思います。
つまりアジャスターサイドは工場が主張してこない工数は工場が放棄しているとみなしていて特に教えたり指摘もしていないという事です。
考えてみればアジャスターは損保に給料を貰っているのでわざわざ会社に不利益を与えるような行動はしないので当然です。

でも0.1や0.2でしょ?それくらいそこまでこだわらないよ。

そう思われる方も多いと思います。
言っても1000円2000円の話なので私も金額自体は重要ではないと思います。
重要なことは・・・

 



グレーゾーンかそうでないかを見分けられることに意味がある。

と思うのです。
ここの見分けがつかないと誘導を受ける工場は下手すれば損保の規定するままの見積を作ることになります。
修理工場としての矜持を失いかねません。
損保は工場の利益を上げようとは考えないものです。
損保からの誘導を全く受けていないグループと軋轢が出てくる可能性もあります。
誘導を受けている以上グレーゾーンは損保よりになるのは仕方がないと私も納得しそのように見積もりを作成しています。
しかしよくよく指示書を見てみるとグレーゾーンではないようなところも見受けられるのです。

一度譲った権利を後で取り戻すのは至難の業。

そいうところを上層部に問題提起してみたこともありますが黎明期に結んだ条件が元になり誘導を貰っている手前、過去に決まったことを覆すようなことは言えないというような答えでした。
あんまりつつくと関係が悪化しそうだったので私もそれ以上は言わなくなりました。

グレーゾーンの把握は損保と直接交渉する権限を持った人にこそはっきり理解してほしい。

もしくは把握してても工場側が主張してこないとみれば自動ブレーキの普及などにより交通事故が減っている事情もあって弱気になり譲ってしまうかもしれません。
上で書いたように一度譲ってしまうと損保から誘導を引きだしたい手前覆すのはかなり難しくなります。
そういった事態を防ぐためにも加盟店は修理工場の矜持をもちグレーゾーンを把握し関係が悪化しない程度に修理工場としての主張をしていくべきだと思い私なりに行動しています。

ではどんな風に主張するべきなのか?
次回私なりの主張の仕方を記事にしたいと思います。

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