マフラー溶接修理

実作業

 お客様から車検時にマフラーから排気漏れがあり交換する必要があると言われ溶接で何とかならないだろうかとご相談いただきました。
ありがとうございます。

 親父の世代にはマフラーの溶接はよくあったようですね。
親父の世代ではガス溶接でつけていたようですが強度を考えると電気溶接がいいようです。
ただ電気溶接でマフラーの錆穴を埋めるのはなかなか難しい作業で私も苦手でした。
マフラーのパイプはもともと薄いうえに錆びて脆くなっていてスパークで穴が開きやすいのです。
溶接の心得がある方でもうまくいかない場合があったりします。
最近いい方法を思いついたのでご紹介したいと思います。

 まずは最初の溶け込みが良くなるように母材をガスで温めます。

 母材が温まったら下の写真のようにガス溶接の溶接棒をあてがって溶接します。

MAG溶接をTIG溶接のように溶接を行う感じです。
穴が大きいときは2mmの溶接棒を使うといいでしょう。

 溶接が終わったら溶接部をガスでオレンジ色になるまで加熱してチェックします。
ピット(穴)があるとそこが黒くなるのであったら溶接を足していきます。

 最後にまた錆びないように錆止めを塗っていきます。
マフラーは熱を持つので耐熱の塗料を塗る必要があります。

 作業中の動画はこちらです。

マフラー溶接修理

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