グレーゾーン②では不払いという言葉はキツイ言葉なので使わないほうがいい、グレーゾーン③では主張しない権利は守られないと言いました。
グレーゾーンとそうではないところを見分けられるようになったらどう主張すればいいのか?
「主張しない権利は守られない。しかし主張の仕方にもマナーはある。」
見分けるためのキーワードである不払いと言えるかどうかは最も強いカードの一つであり強いカードは最後まで温存し出来たら使わないほうがいいでしょう。
またちょっと意見が食い違ったからといって強すぎるカードを振り回すのは美しくありません。
事実だからと言ってむやみに振り回すと踏み込みすぎて抜き差しままならない状況に陥りかねません。
グレーゾーン②で言ったように強い力は反動も大きいからです。
昔のお侍さん達のマナーを参考にしてみる。
昔のお侍さん達は意見を通すのも文字どうり命がけでした。
そのため相手の真意を確かめるとき問い詰めながら段階をもって態度で本気度を示していました。
自然体
↓
構える
↓
剣に手をかける
↓
鯉口を切る(刀を親指で押し出す動作)
↓
半身抜く
↓
抜刀して構える
↓
勝負(力差があるなら一度目は寸止め)
いかがでしょうか?
やはり侍はかっこいいですよね!(違う
子孫として先祖を誇りに思います。
私なら鯉口を切られて問い詰められたら悪くなくても謝ってしまいそうです。
ではこれをアジャスターとの交渉に当てはめてみましょう。
①工数なしの見積もり
↓
②工数を入れる
↓
③ここはグレーゾーンじゃない
↓
④実際に行ってる作業でどこからも支払いが出ていない。
↓
⑤不払いになるんじゃないの?
↓
⑥支払われない旨とあなたのサインとハンコを押して当社に送ってください。
↓
⑦不払いだと言いますよ
↓
⑧?
こんな感じでしょうか。
これがテンプレートではなくケースバイケースで対応を変える必要がありますし関係を悪化させないように力関係も考慮する必要があります。
初めてのアジャスターには自分がグレーゾーンを見分けられることを示す意味で①と②は入れ替えてもいいでしょう。
本気で不払いを訴えようとするなら⑤と⑥は入れ替わります。
誘導をもらい続けたいと思うなら⑤までにとどめるべきでしょう。
幸いなことに私は⑦までは行ったことがありません。
こうして徐々に強い対応に移行することによって見分けられるかつ、わきまえてるという印象を与えることができると思います。
ついでに言うと損保側のグレーゾーンかどうかの見極めは事故との因果関係があるかどうかです。(あくまで私見ですが)
きつい対応をするとこういうところの損保の見極めがシビアになってくるので要注意です。
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